住宅について


1.土地選びは大事です

住宅のイメージ 「家を建てよう!」と思い立ったとき、あなたはどう行動するのが正しいのでしょうか?まずほとんどの方は土地探しをします。不動産会社、インターネット、知人などから不動産情報を仕入れて希望のエリア、広さ、方角、価格等の項目を比較検討し、家族会議あるいは親族会議を何回か経てようやく家族納得の土地を入手しようとします。

実は、これではあなたにとって本当に価値のある、買って良い土地かどうかはわかりません。なぜならその土地の例えば「地耐力」はどうでしょう?十分に家の基礎を支えられるのでしょうか?その時になって地耐力不足のために杭を打たなければいけないという費用が別途発生するかもしれません。不動産の情報にはそこの数値までは記載されません。

また土地の高低差はどうなっていますか?高低差はほんのわずかに見える勾配が実際に機器で測量してみると1mも違うなんてことはザラです。もし土地高低差が約30cm以上になるなら土地の大きさにもよりますが、土が崩れないように土留、擁壁等の工事が必要になります。

高低差を利用して地階を車庫に利用すれば?といった案も出てきますがいずれにしても費用が通常より別に発生することになります。 他にも地下に流れているかもしれない伏流水の存在、土質、水はけ等々・・・様々な気を付けなければならない要素があります。

では一体どうすれば良いのでしょうか? やはり土地を選ぶには土地の検討の段階からこれから建てようとする建物と土地のマッチングを考え専門家の意見を参考に土地選定をすべきです。 土地の持つ特性が建物を決定することになるので、専門家の意見を聞きながら建物へのイメージを膨らませたいものです。

ただし、個性的な土地と諸条件が個性的で魅力的な建物を生み出すこともあります。その土地の個性あるいは悪条件が建築家にインスピレーションを与えることもあるのです。そんな場合出来上がった建物に感動すること間違いなしです。ただしそのためには多めの費用をお忘れなく。

もうすでに敷地をお持ちで、その敷地に建設を決意されている方はその敷地でのベストなプランを求めて次のステップに移ります。


2.業者選びは大事です

業者選びは大事です土地が決まったら次のステップは業者選びだ。と、ついこのように段階的に考えてしまいますが、本当は土地選びから業者が決まっていて的確なアドバイスのもとに土地を決定することが望ましいのです。が、それはまあ置いといて進めます。

建築ブームの良き時代にはどうだったかというと「知人の紹介」とか「おじさんが棟梁やってて」とか「友達が建設会社にいるから」といったように縁故関係が第一選択でした。とにかくその地域の建築に関する情報はごく限られていて、信頼に値する縁者を頼るしか方法がなかったのです。

家は人生においての大きな買い物なのですから信頼できそうな人が紹介するのだから間違いはないだろうと自分を納得させる訳です。

さすがに今は情報化社会ですから、興味あることに関してはいろいろな情報がどんどん入ってきます。家も構法とか断熱とかデザインとか様々なことについての情報が入手できますし、はては建設会社にしても親戚のおじさんが良いと言ってるけど調べてみるとどうもそうではなさそうだ。といったことまでわかる時代になってきました。今度は膨大な情報を前に何が正しくて何がそうでないのかを判断しなければならなくなったのです。

このような時代に業者選びはどうすれば良いのでしょうか?
それは長年の経験から次の3つに集約できるではと思います。

  • 実績
  • タイミング
  • 相性

「実績」はこの地域で長く仕事を続けてきていることです。地域からの信頼と応援がなければ同じ商売を長いこと続けることは出来ません。また時代の要求に応えてこなければすでに淘汰されているはずです。なので長期的な実績のあることが先ずは不可欠になります。

次は「タイミング」です。信じてもらえないと思いますが、ある日「家を建てよう」とフッと思いつくとき、それは人生で家を建てる一番良いタイミングなのです。そう発案してから調査、行動してみるとどうも気になってくる業者が出てくるはずです。そう感じながらいるとある日ふとしたタイミングでその気になる業者と接触することになります。

もしその後の展開が早ければ必ずや良い結果をもたらすはずです。 なぜって?だって家づくりには人智の及ばない一面が確かにあるのですから。

3つめは「相性」です。これは家を建てようと考えている人と業者との相性です。せっかく絶妙のタイミングでスタートしてもどうも話が噛み合わない、どうも顔を見るのがイヤだ、やることなす事が気に入らないと少しでも感じたら即座にやめましょう。家を建てるという一大事業を進めていく中では忌憚なく意見の交換をすることもあります。そのような時、それが遠慮なく言い合えるだけの相性の良さは必要ではないかと思います。

家づくりはお店で商品を買うのとは少し違い、購入を決めた時には商品がそこには無いという商行為です。正式に契約してからが本当のスタートです。注文者とウマの合う業者が歩調を合わせ二人三脚で希望通りの家の完成を目指して行くことになります。

どうか家づくりの要となる土地と業者選びに成功し理想の家を手に入れられますよう心よりお祈り申し上げます。