住まいのお悩み-5(設備・電気)



Q 最近水圧が低いような気がしますが?

A

水道は道路の本管から建物に引きこまれます。この時には水圧が2~7kg/cm2と給湯機器の許容圧力より高圧なため最初に減圧弁を通じて水道圧を適正圧まで下げます。この減圧弁には本管から流入する水に含まれる砂粒、ゴミ等の流入を防止するためストレーナーが付属していますが、これが長期に渡って目詰まりした場合水圧が下がる時があり、減圧弁の点検・清掃で解消する場合があります。

Q 台所付近で排水のニオイがするようなのですが?

A 台所の排水管は床上で流し台の排水管と建物の排水管が接続されます。この接続部にスキマがある場合この部分から臭いが漏れます。もしこの部分にスキマがある場合防臭キャップ製品を取り付けスキマ状態を解消します。
Q 洗面器の水の流れが悪いのですが?

A 洗面器台下部の排水管は通常S字形に曲げられていて常に排水管途中に排水が溜まっているように作られています。この水溜りを封水と言い排水管から臭いが上がるのを防止しています。このS字形の屈曲のため排水管には洗面ボウルから流れたゴミ、毛髪等が溜まりやすくこれが排水管の詰まりとなり流れを妨げます。このS字部分はネジ接続となっていて簡単に分解できます。排水の流れが悪い時はこの部分を分解し清掃することによって流れを回復します。
Q トイレは洋風便器を使っていますが清掃しても臭いが取れませんが?

A 通常洋風大便器は床上に置き所定のネジで固定されています。床に置いただけでは床面と便器設置面にはわずかな隙間がありこの部分に長期に渡って汚れが蓄積します。このため清掃も出来ずこの部分から臭いを発生する場合があります。着脱して清掃する必要があります。再設置した時にはこの隙間を解消するためにシールすることが必要です。
Q 給湯ボイラーですが交換するかどうかの判断は?

A 給湯ボイラーは10-15年は持ちます。ただ補修用性能部品の最低保有期間は6-10年でメーカーにより差があり、この期間にボイラーの寿命が左右されることになりますが、最終的にはボイラー缶体の寿命で交換を判断することが多いです。
Q FFストーブが吹雪の時にエラーになりますが?

A 吹雪にエラーになる第一原因は雪の吹き溜まりによる排気筒の給排気不全による不完全燃焼です。排気筒部分に溜まった雪を取り除くことで解消しますが、頻繁に起きるようなら排気筒位置を高所に移動することが必要になります。
Q 台所のガスコンロをIHクッキングヒーターに交換したいのですが?

A システムキッチンの場合天板面コンロ取り付け位置の開口寸法はLPGコンロと同じです。なので機器交換は非常に容易です。問題はIHクッキングヒーターの電源の配線です。電源盤からキッチンのクッキングヒーター下部まで単相200Vを上手に配線することが大事なポイントになります。
Q 照明器具をLED照明器具に交換したいのですが?

A LED照明器具は電球型と照明器具型があります。電球型は電球のみを交換出来、器具本体は従来のをそのまま使用できます。照明器具型は発光部と器具が一体となっていてLEDが寿命となり交換する場合器具丸ごと交換します。LED電球には調光タイプと調光不可タイプがありますので注意して選択します。
Q 電気製品を同時に使うとブレーカーが落ちます。解消方法は?

A 住宅内のコンセント電気は回路ごとにブレーカーを設け設定電流以上が回路に流れないように保護しています。回路に流れる電流が適正となるよう家電に合わせコンセントを再配置するか、許容範囲内で個別回路のブレーカーのアンペア数を上げます。全体の電流の数値によっては北電の契約アンペア数を上げて契約し直す場合もあります。
Q 電気供給者の原因で停電になりました。最良の対応は?

A 停電になって再通電される場合建物全体に急激に大きな電流が流れ弱電機器の中にはヒューズが飛ぶ等の不具合現象の見られる場合があります。これを防止するためには再通電に備え停電時に回路ごとに設置されている小ブレーカーをひとつを残し全てOFFにしておきます。再通電が確認された後小ブレーカーをひとつづつ順に上げていきます。これによって弱電機器へのダメージを防ぎます。ひとつ残すブレーカーは弱電機器が繋がっていない回路とします。
Q 廊下の照明器具で必要なスイッチが4箇所にもなります。

A 廊下、階段等は点灯スイッチと消灯スイッチを必要箇所に分けて設置し場合によっては3~4箇所になる場合があります。このような場合現在では照明器具本体に人感センサースイッチを持つセンサーライトを採用します。センサー範囲に入るとどこでもスイッチがONになりセンサー範囲外に出ると設定時間後に自動的にOFFとなります。日中の室内が一定照度以上の場合には点灯しないようになっています。