住まいのお悩み-4(建 築)
- サイディングボード素材の窯業系と金属系の違いは何ですか?
- 最近の屋根材ならどのくらいもちますか?
- 室内が見えづらい窓ガラスは普通のガラスとどう違いますか?
- Low-eペアガラスの種類と使い分けは?
- 外部建具、サッシの最低限の断熱性能は?
- どうして金網の入った窓ガラスを使うのですか?
- ビニルクロスにはどんな種類がありますか?
- 部屋のドアと引き戸はどう使い分けるのが良いですか?
- 二世帯住宅ですが上下階の遮音、防音の方法は?
- 換気システムの種類はどれが良いのでしょうか?
- オール電化のメリットは何ですか?
- 外壁のサイディングの継ぎ目に隙間がありますが、どうすれば?
- 外壁のサイディングの排気フード周囲が劣化して汚くなっていますが?
- 屋根はどのようになったら塗り替え時期ですか?
- 雨降りで強風の時になると窓上から雨漏りがしますが修繕方法は?
- 暖かくなったら羽アリが出てきました。どうすれば?
- 冬に窓の結露がひどく悩んでいます。どうしたら?
- 冬期間屋根からのツララがすごいのですがどうしてですか?
- 冬になると外壁側の天井から水が漏れます。どうすれば?
- 浴室がとても寒いのですが、どうしてですか?
- 外窓を断熱サッシに交換できますか?
- サッシのガラスを高性能ガラスに交換すれば性能はアップしますか?
- 床に敷居の段差(約3cm)があります。はずして床と平らにしたいのですが?
- 敷居を取ってしまったら今までの建具は使えませんか?
- ここに無い悩みについて聞く>
Q | 最近の屋根材ならどのくらいもちますか? |
A | 屋根材としては主にガルバリウムカラー鋼板が使用されます。表面はフッ素樹脂パウダーを加えた高耐候性ポリエステル樹脂塗装仕上げとなっています。10年経過後の色差(色落ち度合い)⊿E=約2と従来品の約4と比較して最低約2倍の耐久性があります。 |
Q | 室内が見えづらい窓ガラスは普通のガラスとどう違いますか? |
A | ガラスが二重で中間に乾燥空気あるいは不活性ガスを封入し一体としたものをペアガラスと言います。ペアガラスには中空層側に透過性の金属膜をコーティングした高性能タイプのLow-eペアガラスがあります。この金属膜は室外側からの日射と室内側からの輻射熱を制御します。室内が見えづらいのはこの金属膜が外からの光りを反射するためです。 |
Q | Low-eペアガラスの種類と使い分けは? |
A | 現在建設市場で使われているペアガラスには金属膜の種類によってブロンズ、ニュートラル、ブルーがあります。断熱タイプ(金属膜が室内側になる)ではブロンズが遮熱タイプではブルーが良く使われています。寒冷地では通常断熱タイプの中から選択することになります。 |
Q | 外部建具、サッシの最低限の断熱性能は? |
A | 住宅の省エネルギー基準は平成25年に見直されました。この基準によると住宅断熱性能は外皮平均熱貫流率Ua値で評価され、北海道Ⅰ地域でUa≦0.46[W/(m2・K)と定められました。この基準をクリアする玄関ドアはU=2.33(W/m2・K)。サッシはU=1.90(W/m2・K)以下が標準となります。 |
Q | どうして金網の入った窓ガラスを使うのですか? |
A | 建築基準法では防火について指定された地域に建築される建物外壁の開口部(窓)で延焼の恐れの有る部分の開口部を防火戸にしなければなりません。窓を防火戸の仕様にするために窓ガラスに網入りガラスを使用する必要があります。 |
Q | ビニルクロスにはどんな種類がありますか? |
A | 一般的なデザインクロスの他に機能性クロスがあり、「フィルム汚れ防止・抗菌」「スーパー耐久性」「ウレタンコート」「ルームエアー」「抗アレルゲン」「マイナスイオン」「調湿」「通気性」「珪藻土」等のクロスがあります。 |
Q | 換気システムの種類はどれが良いのでしょうか? |
A | 換気システムには一種、二種、三種とあります。一種は給気と排気にファン+配管を使い、二種は給気にファン+配管排気は自然、三種は給気は自然で排気にファン+配管を使います。一般的には一種と三種が使われています。一種は給気管の結露と熱交換部のフィルターの目詰まり管理に難があり、三種は給気がダイレクトなので排気熱の活用に難があります。 |
Q | オール電化のメリットは何ですか? |
A | 燃料を燃焼して発熱する方式ではないため燃焼制御の機構が機器にありません。このため機器システムは比較的複雑ではなく、結果耐用年数は長くなっています。また熱源と放熱部分が温水暖房のように離れていないため伝達ロスはありません。高断熱・高気密に基準通り建てられた住宅では良い燃費性能を実現しています。 |
Q | 外壁のサイディングの継ぎ目に隙間がありますが、どうすれば? |
A | サイデイングの継ぎ目は隙間にシーリング材を充填して一体に仕上げますが、サイディング小口面の下処理が十分でない場合、シール材本体の劣化時に発生します。現在継ぎ目に残っている古いシーリング材を撤去し新しくシールし直すことになります。 |
Q | そろそろ屋根塗装を考えていますが どのようになったら塗り替え時期ですか? |
A | 表面の状況を観察し塗膜がチョーキング(表面に粉状の微細粒子が浮いている)の状況になったらそろそろ塗り替えの時期になります。この状態になると屋根面の摩擦が大きくなり雪の滞留時間が長くなり屋根の劣化を早めます。 |
Q | 暖かくなったら羽アリが出てきました。どうすれば? |
A | この状況は土台、柱等が通気性のない外壁材と内装材にはさまれ外部からの雨水の浸入あるいは内部結露によって木材が元の性質を失うほど腐食している状況を示しています。内部あるいは外部から仕上げ材を撤去して構造体の状況を確認し強度が低下していれば新しい部材に交換しなければなりません。構造的には非常に不安定な状況です。 |
Q | 冬に窓の結露がひどく悩んでいます。どうしたら? |
A | 室内の結露は水蒸気を含んだ空気がある温度以下になった場合に発生します。ですから結露を防止するためには水蒸気の発生を抑える、水蒸気を含んだ空気を排出する、水蒸気を含んだ空気が触れる部分の温度を下げないということです。簡単に言うと洗濯物、観葉植物、調理等が室内に露出する頻度を減らし、十分に換気し、断熱性能の高い窓にするということになります。 |
Q | 冬期間屋根からのツララがすごいのですがどうしてですか? |
A | ツララは屋根に載った雪が溶け軒先で氷点下の空気にふれて凍ることを繰り返して成長し大きくなったものを言います。なので屋根に載った雪を溶かさなければ発生しません。そのためには屋根面直下に断熱する、あるいは小屋裏に室内の熱が溜まらないように天井面に断熱するそして小屋裏を換気してわずかの熱も排出することです。 |
Q | 冬になると外壁側の天井から水が漏れます。どうすれば? |
A | これは一般的にスガ漏れという状況で屋根に載った雪が溶け外壁から突き出した冷えた軒先で氷が堤のように成長します。こうなると溶けた水が流れることが出来ず雪の下で水たまりが発生します。屋根面の防水が不良の時この部分から室内に浸水することになります。対策としては屋根面、天井面の断熱と屋根面防水の不良箇所の修理となります。 |
Q | 浴室がとても寒いのですが、どうしてですか? |
A | 体感温度は作用温度とも言い室温と周壁平均温度の合計を2で割った温度になります。従って周壁の温度が低いと室温以上に体感温度が下がって、寒く感じます。またタイル、コンクリートなどの熱容量の大きい材料は低温になると冷輻射で体温を下げます。対処方法としては外壁側の断熱性を高める、冷えた壁、床材をお湯等で事前に暖める等の方法があります。 |
Q | 外窓を断熱サッシに交換できますか? |
A | 今ある既存のサッシを取り外し、規格寸法から同サイズの断熱サッシを選択し取り付けます。外壁の仕上げによっては交換部周囲の外壁の補修工事が必要になります。内部は枠納め、壁巻き込み等色々な収まり方法があります。 |
Q | サッシのガラスを高性能ガラスに交換すれば性能はアップしますか? |
A | サッシ形状が引き違いか開閉式か嵌め殺し式かによりますが性能はガラス周囲の枠材形状と材質に左右され、ガラス交換のみでの性能アップは限定的となります。 |
Q | 床に敷居の段差(約3cm)があります。はずして床と平らにしたいのですが? |
A | 床面より出ている敷居、沓摺は床材と一体になっていますが外すことは可能です。外した後の床材の欠損部分には下地材を充填し薄いアルミ製化粧カバーを取り付けます。 |